・腸管出血性大腸菌感染症の指定伝染病へ
 の指定等に伴う救急業務等の実施上の留
 意事項について
         平成八年八月六日 消防救第百七十二号
         各都道府県消防防災主管部長あて 消防庁救急救助課長

  消防関係機関における病原性大腸菌O−一五七の感染防止対策につい
 ては、「病原性大腸菌O−一五七対策について」 (平成八年七月二十五日
 付け消防消第百五十号・消防救第百五十八号各都道府県消防防災主管部
 長あて消防庁消防課長・消防庁救急救助課長通知。以下 「O−一五七対
 策通知」という。) により、格段の御配慮をお願いしているところであ
 る。

  ところで、今般、伝染病予防法 (明治三十年法律第三十六号。以下
 「法」という。)第一条第二項の規定に基づき、腸管出血性大腸菌感染症
 (病原性大腸菌O−一五七感染症を含む。)が法により予防方法を施行
 すべき伝染病として指定される旨が平成八年八月六日厚生省告示第百九
 十九号をもって告示されるとともに、腸管出血性大腸菌感染症について
 法の一部を限り適用するため、「腸管出血性大腸菌感染症について適用
 される伝染病予防法の規定等を定める省令」 (平成八年厚生省令第四十
 七号)が、平成八年八月六日に公布され、同日から施行されたところで
 ある。

  腸管出血性大腸菌感染症の指定伝染病への指定等により、消防機関に
 対する法令上の義務等又は救急業務等の活動に係る何らかの制限が新た
 に設けられるものではないが、搬送先医療機関を選定するに当たっての
 医療機関との連携など、関係機関と緊密な連携を図るとともに、特に下
 記事項に留意の上、救急業務等の円滑な実施に万全を期されるよう通知
 する。

  なお、貴管下市町村(消防の事務を処理する一都事務組合を含む。)に
 もこの旨周知徹底されるとともによろしく御指導願いたい。

  おって、腸管出血性大腸菌感染症の指定伝染病への指定等について
 は、厚生省より別添のとおり各都道府県知事等に通知されているところ
 であるので、参考に供する。

      記
 1 腸管出血性大腸菌感染症については、法の規定のうちの患者の隔
  離、交通遮断等の規定については除外して適用されたことから、腸管
  出血性大腸菌感染症に感染している者(以下「腸管出血性大腸菌感染
  症患者」という。)についても救急搬送の対象とされるところである
  が、従来より消防機関において実施されてきたB型肝炎等の感染防止
  対策を徹底するとともに、O−一五七対策通知による留意事項の周知
  及び実施を徹底することにより、腸管出血性大腸菌感染症の感染の危
  険を十分に回避し得るものであること。

 2 消防機関は、救急隊員等に対し病原性大腸菌O−一五七等に関する
  正しい知識の普及啓発及び腸管出血性大腸菌感染症の感染防止対策の
  周知徹底に努め、傷病者への接触の忌避や志気の低下を来すことのな
  いよう配慮すること。

 3 消防機関において、腸管出血性大腸菌感染症と疑われる傷病者を搬
  送した場合には、救急業務実施基準(昭和三十九年三月三日付自消甲
  教発第六号)第十八条の規定に基づき、消毒等について所要の措置を
  講じること。

   また、腸管出血性大腸菌感染症患者を搬送した場合については、医
  療機関等と特に緊密に連絡調整を行い、消毒等について所要の措置を
  講じること。

 4 消防機関は、救急隊の搬送に係る傷病者等が腸管出血性大腸菌感染
  症患者等であると知った場合、当該患者等のプライバシーの保護に関
  し万全を期し、その漏洩によって消防の信頼を損なうことのないよう
  留意すること。
 
 別添 〔略〕


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