・救急災害医療対策委員会報告書〔抄〕
                  平成八年三月
                  日本医師会救急災害医療対策委員会
                            平成八年三月

   日本医師会長
   村 瀬 敏 郎 殿

                     救急災害医療対策委員会
                        委員長 大塚敏文

    救急災害医療対策委員会報告書

  本委員会は平成六年六月二十二日開催の第一回委員会において、貴職
 より、これまでに発生した地震災害、航空機事故、火山噴火等において
 実施した医療救護活動の展開において指摘された問題点をふまえ、今後
 整備、充実すべき「災害時救急への対応策」について、並びに週休二日
 制を含む労働時間短縮が推進されている現状をふまえ、医療機関におい
 て労働時間短縮を実施する場合の問題点、特に救急医療対策について検
 討するよう諮問を受けました。

  これを受け、本委員会では二年間にわたり鋭意検討を重ね、この度そ
 の審議結果を以下のとおりとりまとめましたので、ご報告申し上げま
 す。

    救急災害医療対策委員会

 委員長  大塚敏文 (日本医科大学理事長)
 副委員長 山敷祐亮 (滋賀県医師会副会長)
 委  員 稲福恭堆 (沖縄県医師会理事)
      加藤 達 (愛知県医師会理事)
      小演啓次 (川崎医科大学救急医学教授)
      小林国男 (帝京大学医学部救命救急センター教授)
      斉藤元康 (長野県医師会理事)
      永山隆造 (青森県医師会常任理事)
      西島早見 (高松市国保女木診療所所長)
      春山廣臣 (東京都医師会救急委員会委員)
      桝岡男堆 (神奈川県医師会理事)

1 総論
 (1) 最近の大災害の発生状況
    〔中略〕
 (9) 今後緊急に対処すべき基本的問題
   阪神・淡路大震災を契機として、中央及び地域の各行政機関を始
  めとして、関係各機関においては、大震災の教訓をふまえ、地域防
  災計画、並びに災害時対応策の検討と災害時医療体制の整備、充実
  に向けて努力が続けられている。
   この状況において、行政側として緊急に対処すべき基本的問題と
  して次の二点の実現について指摘する。
  @ 中央防災会議、地域防災会議への医師会代表の参加について
     〔中略〕
  A トリアージ・タッグ(識別票)の全国統一について
    災害現場でのトリアージ業務は、多数発生Lた傷病者の重症度
   の判定と後方医療機関へ搬送する際の優先順位を決める目的を
   もっており、災害の初期段階の重要な業務であるとともに救命率
   向上に大きな意味を持つものである。
    現在、トリアージに用いられるトリアージ・タッグについては
   全国統一のものはなく、消防機関、日本赤十字社、航空局、医師
   会等各種行政、団体がそれぞれ作成していることから、その統一
   の必要性が求められた。今回関係者間で調整が行われ、全国統一
   することになった。

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