・消防職員が患者に対して行う救急処置について

         昭和三十三年六月十九日 国消総発第四十六号
         各都道府県消防主務部長あて 国家消防本部総務課長

  標記について、厚生省医務局長から別紙写のとおり各都道府県知事宛
 通知されたところであるが、本件は、国家消防本部と厚生省との協議に
 基いて行つたものであるからそのように諒解された上消防機関の行う救
 急業務の趣旨を了とし、人命保護に遺憾のないよう、貴管下の関係市町
 村に対し、格段の御指導をお願いする。

 別紙 (写)
                       昭和三十三年六月九日
                       医発第四百八十号の一
  各都道府県知事 殿
                          厚生省医務局長
    消防職員が患者に対して行う救急処置について
  先般、東京都下において、消防関係救急業務に従事する消防職員が、
 患者を病院に輸送するに際してカンフル皮下注射を行い、ために患者の
 病状を悪変させたのではないかと疑われる事件が発生したが、医師法第
 十七条の規定と、これら消防職員の行う救急処置との関係については、
 下記のとおり解されるので、関係方面に周知徹底のうえ、人命の保護に
 遺憾のないようにされたい。

      記

 1 消防関係救急業務として患者を指定病院等に輸送するに際して、患
  者に救急処置を施す必要が生じた場合は、原則として医師がこれを行
  うものであること。

 2 しかしながら右のような場合に一般の消防職員が、当該患者の生命
  身体に対する現在の危難をさけるために、やむを得ないと認められる
  事情の下にカンフル皮下注射等を行うことは、一般的には反覆継続の
  意思をもつてするものとは考えられず、従つて医師法第十七条にいう
  「医業」を行うものとは解されないこと。


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