書 評

「メディカル英語小辞典」

吉田 聡、藤平英一共編著・北星堂書店発行

1,165円+税

(プレホスピタルケア 10:3 25号 69, 1997)


 本誌前号にて、神戸市東灘防火協会が外国人向けのファーストエイドガイドを作成したことをお知らせしたが、在日外国人が100万人以上もいる現状で、こうした動きが少しずつ各地でみられるようになった。

 また、日本語を話せない外国人の救急搬送で、言葉が重大な障害となって適切な処置を施せなかった、あるいは傷病者に大きな不安を抱かせてしまったといった苦い経験をお持ちの読者も大勢いよう。

 本書は

 ●身体の部位に関する語句

 ●診療科と診療医に関する語句

 ●薬に関する語句

 ●一般的な病名、病状に関する語句

 ●病院、病気、治療に関する語句

 ●初診、通院、入院時の書式記入項目

といった項目に分かれて、見開きの左ページに和英がアイウエオ順に、右ページに英和がABC順に載っており、必要な語句をスピーディに捜し出すことができる。

 また「具合が悪くなった時」や「医師・看護婦から患者へ」等の状況別英会話、身体の部位別基本英会話のほか、医師、医学生、看護学生等医療関係者のために手軽に活用できる情報(例えば生体の正常参考値一覧表や、痛む場所と病気の関係を図説したものなど)が医療ミニ情報として巻末に掲載されている。しかもこれらすべてがポケット判1冊に収められているのだから、救急車に1冊あるいは制服のポケットに1冊をお薦めしたい。

(編集室)