この原稿は救急医療ジャーナル'96第4巻第5号(通巻第21号)「NETWORK救急救命士ならびに救急隊員の会から」のページを収載したものです。もしホームページを希望されない記事や訂正を希望される部分がありましたら、 web担当者までご連絡下さい。

船橋救輪会通信

木村 潔(船橋救輪会副会長)

広げよう救命の輪
船橋救輪会活動開始

 今年4月1日に発足した船橋救輪会が、さる5月25日13時から船橋市消防局救急ステーションにおいて、発足式と第1回の勉強会を開催しました。

 当会は、会員相互の交流を通じて救急医療に関する知識の習得と技術の向上を図り、プレホスピタル・ケアの充実を図ることを目的としています。会員は、船橋市消防局の救急隊員が中心となっていますが、近隣の消防職員にも参加を呼びかけたところ、広く参加希望があり、現在では115人となっています。

 当会は、会員がお互いに刺激し、問題を提起し、協力し合い、知識・技術を研さんして問題を解決する場が必要であるとの考えから発足したもので、救急隊員という職域にとらわれずに広く門戸を開放し、救急隊員以外の警備隊員あるいは救助隊員も会員として参加しています。また、会員以外でも勉強会に自由に参加できることが大きな特徴となっています。

 当日は、発足式に続いて第1回の勉強会を開催し、船橋市立医療センター救急救命センター長・金弘医師に基調講演、「今後の救急隊員のあり方」を、また、同麻酔科長・深田祐作医師に今回の勉強会のテーマである「重症喘息発作のプレホスピタルケア」の教育医講演をいただきました。

 さらに、その後行われた症例検討会では、活発な意見交換がなされ、盛況のうちに第1回船橋救輪会は終了しました。

 勉強会としては、今年度は、今回を含め3回の開催を予定しており、次回は「観察」をテーマとして9月14日に船橋市消防局救急ステーションにおいて開催する予定です。

 (連絡先)
 〒273 千葉県船橋市金杉1−21−3
 船橋市消防局救急ステーション
 TEL 0474−38−9998 (FAXは切り替え)


第3回東北救急救命士会総会を終えて

志賀 寧(東北救急救命士会事務局)

 さる5月24日、八戸市内の八戸ワシントンホテルにおいて、第3回東北救急救命士会総会が、東北大学医学部救急部・吉成道夫教授、弘前大学医学部救急部・瀧口雅博助教授を来賓にお迎えし、会員の約半数の72人の作家を得て盛大に開催されました。

 この総会は、毎年東北救急医学会の開催に併せて実施していますが、会期が1日ということもあり、前回までは救急医学会当日の昼食時に実施していました。しかし、時間に追われて顔合わせ程度に終わってしまい、本会の目的である研修、情報交換、懇親等には及びませんでした。そこで、今回の開催地である八戸市が当会・山本博会長の当地であることから、ご尽力いただき、医学会の前日に開催できることとなりました。

 総会は、まず八戸地域広域市町村事務組合消防本部・沖並忠彦指令救急課長の歓迎挨拶に続いて、会則の改正が行われました。従来、会員は消防職員の救急救命士のみだったのですが、昨年の阪神・淡路大震災を契機に幅広い絆の構築の必要性を考え、消防職員に限定しない、救急救命士有資格者の自由入会、およびそれらに対応すべく役員の増員を採択しました。

 また、吉成、瀧口両先生より講演をいただいた後、実務レベルでの研究発表として、青森広域消防事務組合消防本部から、「喘息患者に対する胸郭外圧迫法の効果について」、八戸消防本部から、「高血圧症や頭蓋内圧亢進を疑う患者に対する逆トレンデンブルグ体位の必要性について」等の発表がありました。懇談会では、各県代表からの近況報告、ならびに各先生方との懇親などあでき、なごやかなうちに閉会となりました。


第2回大阪府下救急救命研究会総会報告

中島 静(大阪府下救急救命研究会副会長)

 今年6月11日、ホテルアウィーナ大阪にて、第2回大阪府下救急救命研究会総会が行われました。

 今回の総会では、1995年度の事業報告、決算報告ならびに’96年度の役員の改選、同年度事業計画および予算と研究会会則の改正について決議がなされました。会の後半は、大阪市立大学医学部附属病院救急部集中治療部の行岡秀和先生をお招きして、「プレホスピタル・ケアにおける気道確保特に食通閉鎖式エアウェイとラリンゲアルマスク」について講演をいただきました。

 国内外の文献により、特殊気道確保(食道閉鎖式エアウェイ:EOA/EGTA、コンビチューブ、ラリンゲアルマスク)とバッグマスク、気管内挿管の換気の比較をし、それぞれの利点と欠点を考察していただきました。

 救急救命士法が公布、施行され、救急救命士が実際に活動を開始して約4年が経過しました。現在、各特定行為も着実な成果が上げられているところです。

 今後、より一層の救命効果の向上を図るためにも、各種研修会、医学セミナー等に積極的に参加し、コ・メディカルスタッフの一員である救急救命士として、医学知識と技術の研さんを積み、さらなる向上に努めなければならないと再確認させられた一日でした。


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