この原稿は救急医療ジャーナル'95第3巻第2号(通巻第12号)「NETWORK救急救命士ならびに救急隊員の会から」のページを収載したものです。もしホームページを希望されない記事や訂正を希望される部分がありましたら、 web担当者までご連絡下さい。

東海救急救命士会通信

林 忠晴(東海救急救命士会会長)  救急救命士法の成立後、各地で救急救命士の活動が始 まりました。最近では、救急救命士による救命の奏功例 が報告されています。各消防本部でも救急救命士の養成 を緊急の課題とし、その推進が図られているところです。

 そのような状況のもと、東海地区に在勤、在住する救 急救命士の間から、情報交換の場として、また自己研鑚 の場として、「会」を投置してほしいとの声が高まり、1 994年の4月以降、設立発起人により、準備作業を進 めてきました。まず会の構成員として、愛知県、岐阜県、 三重県、静岡県に在勤在住する救急救命士を正会員に、 救急救命士を日指す消防職員および医療従事者を準会員 とし、広域的連携のもと、実効ある目的達成を図ること としています。

 次に本会の事業としては、
(1)学術集会の開催に関すること、
(2)救急救命処置に関する事例の収集およびその紹介に関すること、
(3)会報の発行に関すること、
(4)会員の親睦に関すること、
(5)その他会員の知識、技術および救急の啓発に関すること、

 とし、本事業を通じて救急救命士制度の発展に寄与し たいとの基本的理念に基づき、会を運営することで、関 係の方々に働きかけました結果、多<の賛同をいただ き、1994年10月15日に設立総会を開催。正式に「東 海救急救命士会」としてスタートしました。

●第1回東海救急救命士会

 総会に引き続き、顧問医の野口宏先生(愛知医科大学 救命救急センター教授)をお迎えし「3点、9点の症例 から」と題しワークショツプを、さらに澤田祐介先生(東 海大学救急医学講座教授)による「求められる救急救命 士像」の記念講演が行われました。

 会場は、70人あまりの会員が集まり、講師への質問も 多く、熱っぽい雰囲気で終了しました。

●第2回東海救急救命士会

 1995年2月11日、第2回東海救急救命士会を開催 いたしました。本会では、救急救命士の発表による一般 演題5題で、
(1)「救急現場で心肺機能停止状態に陥った傷病書に対して実施した各種気道確保に対する一考察」
(2)「小都市にあけるDOA症例の現状」
(3)「心疾患患者に対する除細動適応例」
(4)「特定行為と9項目の実施結果」
(5)「縊死患者に対する救命処置からの考察」
で、顧問 医の野口先生のアドバイスをいただき、その後、救急 救命東京研修所主任教授の安田和弘先生による教育講演 「ショックを始めとする緊急時における病態生理」が行 われました。第2回の集会では、参加会員も加わり、内 容的には、救急救命士の発表も盛り込まれ、質疑も多く、 予定時間をオーバーしました。今後も年2回の予定で学 術集会を開催したいと思っています。

●テーマ別研究会

 東海救急救命士会では、各会員の特定行為の実施結果 を集積し、分析検討を加え、会員に情報として提供して いきます。そのため、会内にテーマ別研究会を設けてい ます。現在の研究項目は、
 (1)CPA(cardio pulmonary arrest)患者に対する気道確保、
 (2)除細動までの時間経過と予後、
 (3)プレショックにおける輸液の必要性、

 についてですが、今後は、会員の希望する研究会の設 置を検討していきたいと考えています。

 我々の東海救急救命士会は、発足してまだ日も浅く、 十分な活動はできませんが、今後はより多くの救急救命 士に呼びかけ、本会の事業を通して救急救命士の知識、 技術の向上を図っていきたいと思っています。読者諸兄 のご指導をお願いします。


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